Raspberry Piのセットアップ
Raspberry Piのセットアップ手順については,「Raspberry Pi 4で構築する録画マシン」に記載されているため詳細な説明を行いません.
以降の説明は,
- Raspberry Pi 3B
- Raspberry Pi OS Lite (64-bit)
- PX-Q3U4 + nns779/px4_drv
で動作確認をしましたが,以下のような環境でもmirakcは動作します.
- Raspberry Pi 2B以上 + Raspberry Pi OS Lite (32-bit)
- ZeroPi + Armbian (arm32v7)
- ROCK64 + Armbian (arm64v8)
デバイスの準備
デバイスにログインしないことには何も始まりません.Raspbianを書き込んだマイクロSD カードに以下の修正を適用します.
# SSHの有効化
touch /mnt/boot/ssh
# WiFiの無効化(使わない場合)
echo "dtoverlay=disable-wifi" >>/mnt/boot/config.txt
# Bluetoothの無効化(使わない場合)
echo "dtoverlay=disable-bt" >>/mnt/boot/config.txt
必要に応じて以下のカーネルパラメーターを設定してください.
# cmdline.txt
... coherent_pool=4M ...
マイクロSDカードをRaspberry Piに挿入し,電源をオン.有効化してあるssh
を使ってログインします.
# 必要に応じてホストを追加
cat <<EOF >>~/.ssh/config
Host pi
HostName raspberrypi.local
User pi
EOF
# パスワード入力が面倒なので公開鍵をコピー
ssh-copy-id pi
# ログイン
ssh pi
raspberrypi.local
に接続できない場合,何らかの理由でmDNSが機能していないことを意味します.
ログインしたら,安全のために以下を実行しておきます.
# パスワード変更
passwd
# rootをロック
sudo passwd -l root
SDカードの寿命が気になる人は,以下の設定に追加してtmpfsの設定も行っておきましょう.
# swapの無効化
sudo systemctl stop dphys-swapfile
sudo systemctl disable dphys-swapfile
sudo rm -f /var/swap
free -h
# ntpの有効化
echo 'NTP=ntp.nict.jp' | sudo tee -a /etc/systemd/timesyncd.conf >/dev/null
sudo systemctl restart systemd-timesyncd
systemctl status systemd-timesyncd | grep nict
ソフトウェアを更新し,再起動します.
sudo apt-get update
sudo apt-get dist-upgrade
sudo reboot