Dockerを使ったインストール

本記事では,Dockerを使ったmirakcのインストール手順についてのみ説明します.

CPUパワーが貧弱なSBCでDocker使って大丈夫なのかと危惧する人もいるかも知れませんが,実際に動かしてみた経験から問題ないことが分かっています.Dockerコンテナーとして実行する場合,ホストOS上で直接実行する場合に比べてオーバーヘッドが存在します.しかし,このオーバーヘッドは問題になるほど大きくありません.さらに,このオーバーヘッドに対して,以下の費用対効果が十分にあると私は考えています.

  • インストールの容易さ
  • 環境依存度の低減
  • ホストOSアップデートの影響を受けにくい

もちろん,Dockerを使わず,ホストOSにmirakcを直接インストールすることも可能です.その手順は,Dockerイメージのビルド手順を記述したDockerfileにすべて記述されています.このフォルダーに DebianおよびAlpine用のDockerfileがそれぞれ格納されています.ビルド環境の違いにより多少手順が異なりますが,基本的には同様の手順を実行することで,任意のLinux環境にインストールできると思います.

ただ,mirakcをホストOSに直接インストールする場合は,必要なソフトウェアを個別にビルドする必要があるため,初心者向きとは言えません.というのも,一般的に,SBCのCPU は普段皆さんが使っているようなデスクトップPC向けCPUに比べて非常に非力であるため,必然的に必要なソフトウェアをデスクトップPC上などでクロスビルドすることになるからです.例えば,過去にROCK64上でmirakcをリリースビルドしたことがありますが,1時間では終わらなかったと記憶しています.

このような事情もあり,mirakcではDockerを使ったインストールを推奨しています.

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